憎きスギ花粉

花粉症対策2023

2月になりました。

くしゃみ鼻水が出てきました。

花粉症の私たちには、ツライ季節の到来です。

「健康カプセル!ゲンキの時間」で特集していたので、情報をアップデートすべく見てみました。

日本医科大学の大久保公裕先生のお話から、ご紹介します。

今年は前年より飛散量が多いらしい

2023年は北海道や青森、秋田などを除いて、スギ花粉の飛散量が前年より増えるそうです。

日本人の花粉症患者は、今や3人に1人。

花粉症での労働力低下による経済損失は、年間2800億円以上とのこと。額が大きすぎて、よくわからないけど、とにかく打撃は大きい。

毎年のこととは言え、少しでも快適に過ごしたいですね。

身体に入る量を減らす

①洗濯物は日中は外に出さない

花粉は日の当たる時しか飛ばないので、日中は部屋干しで、外に干すのは、夜から早朝にかけてが良い。

②化学繊維の上着を選ぶ

ポリエステルなどの化学繊維は、静電気で花粉が付着しやすいが、落ちやすいのでおススメ。

静電気防止のスプレーを吹きかけておけば、最適です。ウールは繊維の中に花粉が入り込んでしまい、落ちにくくなるので良くない。

③リビングの空気清浄機の位置に注意

空気清浄機をリビングに置くなら、開いている窓の正面におくこと。花粉は風に乗って部屋の奥に行くので、効果があります。

④モーニングアタックを防ぐには

起床時に、くしゃみや鼻水が出る症状が強くなる「モーニングアタック」は、寝ている間の副交感神経が、起床して交感神経に変わります。この自律神経の切り替わりで、鼻が刺激過敏になるため起こります。

なので、鼻に入る花粉の量を減らすことが重要。

部屋を加湿して、飛んでいる花粉を水分で重くして床に落とし、水拭きして除去しましょう。

⑤鼻の中にワセリンを塗る

鼻の中にワセリンを塗ることにより、花粉の侵入を防げます。塗るときは、綿棒を使ってください。

⑥外出時は花粉防止用のメガネを着用

脇まで塞いでくれるメガネが強い味方になります。

最新医療で治すには

①オマリズマブ

花粉症は、マスト細胞にIgE抗体がくっつき、花粉を受け取ることでヒスタミンが放出されます。今まではヒスタミンに対して、感じにくくする対処療法が中心でした。

このオマリズマブは、IgE抗体を作らないようにする薬なので、アレルギー反応を抑える効果が大きいそうです。

2週間から1か月に1度、注射を打つだけです。

目安として、くしゃみが1日11回以上、鼻水1日11回以上、鼻づまりが非常に強く、口呼吸の時間が長い、それに加えて既存の薬が効かない、という場合に処方されます。

該当する場合は、耳鼻咽喉科の専門医の診察を受けてください。

②レーザー鼻粘膜焼灼術

レーザーで鼻の粘膜を焼く手術です。

これを行うことにより、花粉が粘膜に付きにくくなり、鼻詰まりが起こりにくくなるそうです。

③舌下免疫療法

スギ花粉が配合された錠剤を舌の下で溶かし、身体を慣らす体質改善法。根本から花粉症を治せるそうです。

以前これを取り入れようかと思ったのですが、なかなかに長期戦なので、せっかちな私は、まだ一歩踏み出せずにいます。

ああ、また耳鼻科に行って薬を出してもらわないと。

お互いに少しでも楽に、春を過ごせますように。