60歳定年の日を指折り数えていた母(職業婦人でした)を見ていたので、私も自然と60歳まで働けばお役御免、あとはのんびり余生!と思っていました。
が、時代は変わり、定年は65歳まで延び、年金は十分に出せないから元気な人は70過ぎても働いてね、と日本国政府は言い出しました。
でも、特別なスキルもなく、仕事に燃えることもなく、与えられた仕事を黙々と処理してきただけの人間なので、早く楽がしたい。
毎日が日曜日!に憧れてきました。
コツコツ貯めた預金を少しずつ取り崩しながら、地味に生きていけば、いいじゃん。
働かないとボケる
が、そんなラクチン生活はボケの始まりだそうです。確かに、60歳定年で自由になった母は70代で確実にボケて、81になる前に他界しました。
人は仕事がないと、ボケます。それが証拠に、元気なお年寄りはみんな仕事をしています。
会社勤めでなくても、畑仕事だったり、地域ボランティアだったり。
そんなこと言ったって、健康じゃないし、身体動かないし、と言い訳しているあなた、家にいても人に役立つこと、あるかもしれませんよ。
賃金の発生にかかわらず、働くことは元気でいる条件です。
だから私も方針を改め、体と脳が正常に動くうちは働くことにしました。
今の会社は定年制がない上、フルタイムがきつくなったらパートタイムに変更可能です。
なんてラッキー、このご縁を大切に当面はこのまま働こうと思っています。
仕事を探す
①あきらめない
「その歳で正社員なんて、すごいね」と言われます。
コロナ禍以降3回転職したら、「よく仕事が見つかるよね」と驚かれます。
好きで辞めたわけでもなし、正直、職探しは大変ですが、あきらめないで続けていれば何かしら仕事は見つかります。
今まで働いてきて習得したスキルを活かせる仕事が、必ずあると思います。
PCが出来ると事務ができるし、家事が出来れば介護職がある、体力自慢なら運搬など。
好きな仕事でなくても、できる仕事は見つかります。
ライフワークやライクワークでなくても、ライスワークで良いじゃないですか。
ボケ防止なんですから。
- ライスワーク(Rice-Work)… 生活のために、ごはんを食べていくために働くこと。
- ライクワーク(Like-Work)… その仕事が好きで働くこと。
- ライフワーク(Life-Work)… 自分の使命と思える仕事で働くこと。
②時代は変わっている
15年前仕事を探した時、過去の経歴を生かそうと、片っ端から派遣会社に問い合わせました。半年ブランクがあったらダメ、年齢的にも秘書は無理、とお払い箱でした。
が、時代は変わり、今現在、秘書業務をしていますよ。
昔と違って、ネット社会の昨今、働き方は多様化しています。自分に合った働き方があるはずです。
③動く
1年半前にハローワークで職探しをしました。
備え付けのPCで検索し、良さげな求人票を印刷し、担当者に提出して紹介状を発行してもらいます。
求人票に年齢制限が書かれていないからと言って、この歳では応募しても年齢ではじかれることは多いです。
社員の年齢層は重要なポイントです。
「30代40代中心」とあれば、まず採用はありません。
求人は沢山あるけれど、60歳過ぎの私を雇ってくれる所はごく少ない。
紹介状を発行してもらって、履歴書を書いて、写真を貼って、郵送しても、なかなか決まらないのが常です。ですから無駄は極力省くこと。
ハローワークの担当者に、その年齢で応募できるのか聞いてください。
今現在何人の応募があるか、応募者の年齢層も教えてくれます。
「70代の人も応募してますよ」と聞いた時の心強さといったら!
ハローワーク以外にもネット検索で見つかるかもしれませんし、地域のシルバー人材センターに登録するのも良いでしょう。
ちなみに、「仕事探してます」と会う人ごとに言うのも手です。今回の私の転職は、友人に愚痴ったことから始まりました。友人の知人(今の雇用主)が人を探していると聞いて、私を紹介してくれたのです。普段から良い子にしていれば、雇ってくれる人に出会えるかもしれませんね。
次回は、応募から採用後についてお話します。