1598年のトランペット

クラシック音楽ファンの端くれなので、古楽器博物館へ行ってみました。
日本語のガイドブックには、詳しく記載されていないので、あまり期待せずにいたのです。
ところが、さすが音楽の都ウィーン、ルネサンスやバロック時代を中心に、16世紀以降の400点以上の古楽器が、広大な新王宮内に展示されています。

見た目も美しいチェンバロ

新王宮は、英雄広場の前にあります。
日本で言う3階に宮廷狩猟コレクションと古楽器の展示があります。
他の階には武器の展示などがあるようです。

こんなに広いとは思っていなかったので、滞在時間は2時間の予定。古楽器を見るだけで終わってしまいました。他もじっくり見たら、面白そうだったのに。
来場者は少なく、閑散としていました。どこも混んでいたウィーンですが、ここは穴場かも。

ウィーンではハプスブルク家の様々なお宝が見られますが、楽器もご多聞に漏れず。
少女だった頃のマリー・アントワネットの前で少年モーツアルトが演奏したというエピソードが思い出されます。

1749年マリア・テレジアが購入したバイオリン
ベートヴェン13歳の肖像画
クララ&ロベルト・シューマン結婚祝のグランドピアノ。ブラームスも弾いていたとか。
シューベルトのピアノ
1840年ピアノを弾くリスト。左からアレクサンドル・デュマ、ヴィクトル・ユーゴー、ジョルジュ・サンド、ニコロ・パガニーニ。

あらゆる楽器の変遷が、よく分かります。
特にピアノは、オモチャみたいなものから、チェンバロを経て、現在のピアノへの進化が面白い。

スピネット(撥弦楽器)とリーガル(パイプ付きオルガン)蓋をすればゲーム盤に(1587年)
モーツァルトのお父さんが持っていたクラヴィコード(1785年)
ペダル・フォルテピアノ(1815年)
フォルテピアノ(1820年)

私は遭遇しませんでしたが、実際に古楽器を演奏する機会があるようです。
公式サイトには6月と10月の案内がありました。訪れる際にはサイトをチェックしましょう。

日本語の音声ガイドがあるようなので、利用すると楽器の音が聴けるそうです。
知らなかった、残念。