応募する前に気を付けること

前の職場で、60歳過ぎのアルバイトを採用したことがあります。

面接に立ち会ったのですが、社会人経験がある、PCも使える男性でした。

「補助的な仕事が多く、お茶くみもありますけど大丈夫ですか?」と確認したら、何でもやります、と。

でも、実際に職場にきたら、大丈夫ではなかったのです。

口では何とでも言えるしね、と思っても後の祭り。

一度採用したら、簡単には解雇できません。

この時は上長が私の不安を聞き入れてくれなかったので、惨事を招いてしまいました。

使う方も使われる方も双方不幸です。

①適性を考える

この方はきっと、事務なんて誰だってできる、と思っていたのでしょうね。

仕事内容は多岐にわたると面接の際にお伝えしてありましたが、甘く見ていたのです。

アルバイトであれ、お給料をもらうのであれば、その分仕事してもらわないと困ります。

PC操作、細かい作業や気配りが苦手なら事務は向いていません。人が苦手だったら接客はできません。

新卒の若者なら変わる可能性はありますが、60歳からは出来ることに限りましょう。

事務経験者だって職場によって作業は違うので、覚えることは沢山あります。

それが老化防止になるのですが、苦手分野を克服する時間はありません。

得意分野で活躍しましょう。

②嘘はつかない。正直であれ。

履歴書を書く時も、面接の時も、ええかっこしいは、やめましょう。

できないことを「できます」と言って、後で苦しむのは自分ですよ。

不安だったら、ハッキリそう言いましょう。

60歳過ぎの新人を一から教育する余裕は、企業にはないと思います。

人生経験、職業経験豊富でも、新しい職場では新人さんです。

謙虚に行きましょう。

職場で気を付けること

①メモを取る&見返す

職場ごとに仕事は、手順や作業が違います。

PC操作にしても、教室や本で覚えたこと、前の職場でやってきたこととは全く別の作業が待っています。それをキチンと覚えましょう。

60歳過ぎたら記憶力も衰えますから、必ずメモしてくださいね。

メモを取ったら、見返しながら作業しましょう。

メモを取っただけで満足して、どこかに置き忘れた人もいました。

覚えるまでは肌身離さないように。

②プライドを捨てる

前職で何をやっていても、どんな業績を上げていても、新しい職場では意味がないと思ってください。

今すべき仕事が、すべてです。

職場ごとにルールは違いますから、それに従うこと。

上長が自分より若いのは当たり前。女性であっても、敬意を持って接しましょう。

仕事や職場に慣れて、問題なくこなせるようになって初めて、改善点があれば提案しましょう。

何もわからないうちに、前のやり方を持ち出すのはご法度です。

特に佇まいが立派な人は、黙っていても偉そうに見えるので、管理職雇用でない限り(いや、管理職こそ)、にこやかに行きましょう。

幸運を祈ります。