西武池袋線中村橋駅そばの美術館
建材メーカーである吉野石膏のコレクションから、絵画と本をテーマにした「本と絵画の800年」という展示会に行ってきました。
BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」で、この展覧会を知りました。
中世の色鮮やかな写本は、限られた人しか手に出来なかったのですが、版画や印刷技術の発展を経て、本が一般的に普及した歴史もわかる展覧会です。
最初のコーナーで、いきなり中世彩色写本が登場。
羊皮紙に描かれた絵と字の、美しいことと言ったら、もう。ため息がもれてしまう。時代を経ても、色褪せずに保存されていたことに感激します。
写本は大変な作業だったことでしょう。作業台の展示もありました。
この鮮やかな美しさを見てしまうと、次に登場する印刷したものは、どうも見劣りがしてしまいます。もちろん、デザイン等は素晴らしいのですが、初めの衝撃が大き過ぎました。
2階の展示室は写真禁止なので、画像はご紹介できませんが、印象派のカミーユ・ピサロがロンドンのキューガーデンを描いた絵画がありました。ポスターに載っています。
息子のリシュアンと奥さんが出版社を作ったとかで、その作品が並びます。
壁に並んだリシュアン作の小さい版画が、とても可愛くて好きでした。
他にもマチス、シャガール、ゴッホ、横山大観、岸田劉生など、様々な作品が見られます。
羊皮紙に触ってみる
最初に見た写本に使われた羊皮紙。実物に触れてみてください、という嬉しいコーナーがありました。羊皮紙は、羊だけでなく、仔牛やヤギの皮も使われるそうです。日常で使う画用紙と同じくらい薄く、なめらかです。でも目を凝らすと、動物の皮模様が見えます。
この品質までにするには、よほど高度な技術が必要だったことでしょう。
この展覧会は4月16日まで。間に合うなら、是非行ってみてください。
美術館の中も外も、なかなか良い
この美術館は初めて訪れましたが、練馬区はセンスが良いな、と感じました。
美術館には図書館も併設されていて、手前には公園があります。
ゾウやライオンなどの動物のオブジェが、うちの地元とは格が違う。かわいいけど美術作品の風格。トンボのオブジェもアートです。
美術館の上の階の窓際のベンチも、さりげなく素敵でした。
また是非、行きたい美術館です。この近所の住みたいくらい。
中村橋のおすすめランチ
美術館へ行く前に食事したのが、CAFE AOKI。同行者がネット検索で見つけた、評価の高いお店です。
駅から1分、とのことでしたが、大きな看板がなくて全然見つからず、10分以上うろうろ。
交番へ駈け込んでも、「高架下かな」で片付けられて、諦めかけたその時、目の前に「青木ビル」があることに気が付きました。よく見ると小さな看板がありました。
ああ、良かった。見つかった。
奥のエレベーターで7階へ。一般家庭のような造りで、靴を脱いで上がります。
家族連れもいて、賑やか。居心地のよい空間です。
お料理はサラダとメイン、飲み物で2000円(税抜)から。
このクオリティでこのお値段。評価が高いわけです。
最近食が細い私は、デザートは食べられなかったけれど、きっと美味しいんだろうな。次回は、お腹を空かせて行きたいです。