正面から

ひとりでも快適に過ごせる、温泉宿を求めて

2020年コロナ禍でずっと家にいた時期、ずっとガイドブックを眺めていました。

特に興味を持ったのが、お一人女子温泉旅の本。

食事も誘えないのに、旅なんて言語道断の時期、ひとりで行くしかないじゃないですか。

女性でもひとりで、快適に過ごせる温泉宿、惹かれました。

しかし、温泉宿で一人客を歓迎してくれるところは少ないようです。

口コミも沢山読んで、近場の良さげな宿を見つけました。

実際に行ってみて、すごく良かったので、ご紹介します。

宇都宮で途中下車して、餃子を食す

餃子の像
今はもっと派手なモニュメントがあるようです

お宿は、那須塩原駅が拠点。依頼すれば、宿から送迎車が来てくれます。(有料)

時間がたっぷりあった私は、新幹線ではなく、JR宇都宮線に乗って、宇都宮で途中下車。

名物の餃子ランチにしました。駅近の、行列のできる有名店へ行ったのですが…。

近所のスーパーで売っている浜松餃子の方が、私好みだったかな。

「保養とアートの宿」板室温泉・大黒屋

迎えに来た車には、他に男性2名が乗りました。みんな一人旅の様子。

仲間がいると心強い。とは言っても、その後顔を合わせることはありませんでしたけど。

家族連れは自家用車が多いようです。

華美な装飾はなく、それでも細部に意趣をこらした設えの宿です。

一歩入ると、何だかとても癒される空間が広がっています。

アートの宿なので、あちこちに陶器など展示されています。

小さい図書室があり、自室で読むことも出来ます。

広くて快適すぎるシングルルーム

松の館2階シングルルーム

松・竹・梅の館に分かれていて、シングルルームがあるのは、松の館2階です。

階段をミシミシ言わせながら上り、部屋へ。

窓から差し込む陽光が心地よい。窓の外に見える庭と山が、絵のようです。

シングルルームとは思えないほどの広さ。

住みたい!

ベッドとドア。右にトイレと洗面所。

お風呂は4種類

お部屋でのんびりするのは、後回し。

お風呂を独り占めするために、さっそく入浴の準備です。

お風呂は4種類あります。大きい宿ではないので、それぞれが小さめです。

混み合う時間を避けたので、ひとりでゆっくり堪能できました。

「アタラクシア」は初体験でした。

韓国産の黄土で作られた40度の温かいお部屋です。

専用の浴衣を着て、床にゴロン。

気持ちよく寝ていると、しだいに汗が出てきます。

サウナのような息苦しさはないので、私は好きです。

お隣のヒノキの湯に入って、汗を流します。

食事も満足、満腹

夕食その1
夕食その2

食事はお部屋に運ばれてきます。

何だかソワソワして待ってしまいます。

見た目も麗しく、お味も素晴らしい。至福のお食事でした。

豪華な朝食

テーブルにお花ありますね。

これはロビーに用意してある中から、自分で花瓶と草花を選んで持ってきたもの。

小さなことですが、これがちょっと嬉しい。

チェックアウトの時には、ちゃんと戻しておきましたよ。

各種イベントもあり

中秋の名月の頃だったので、夜に月見の会が催されました。

天体望遠鏡が用意され、順番に月を観察。

山に囲まれているので、月だけが明るく周囲を照らします。

毎月イベントがあるようなので、チェックしてみてください。

庭には、大谷石で作った囲炉裏があったり、敷地内にギャラリー、近くに美術館など、アートの宿と謳うだけあります。

すぐ下に川が流れていて、散策するのも楽しい。

帰りは路線バスで、N’s YARDへ

せっかく那須塩原まで来たので、少し観光して帰ろう。

そう思って、宿のスタッフに相談しました。

目ぼしいところは、車がないと行けない感じです。タクシーは高いし…。

困った私に、路線バスで行けるN‘s YARDを提案してくれました。

奈良美智さんファンなので、願ったり叶ったり。

他にも、美味しいパン屋さん情報などおしえてくれますので、聞いてみてくださいね。

こんな本も出ていました。