以前、鳥取砂丘へ行った時、小雨でラクダが退散してしまい、乗ることが出来ませんでした。そのリベンジもあり、しっかり、たっぷりラクダに乗ろうじゃないか、とサハラ砂漠を目指しました。2019年春のことです。

サハラ砂漠1泊2日のツアー

羽田~カサブランカ~フェズ~マラケシュ~羽田という日程で、航空券と宿、送迎付きのフリーツアー。

ラクダに乗ってサハラ砂漠に1泊するという現地ツアーは、別途日本から手配しました。

古都フェズに2泊した後、3日目にサハラ砂漠へ向かいます。その日の申し込みが私たち2人だけだったので、お抱え運転手状態です。早朝に発って、夕方にメルズーガ着というロングドライブです。メルズーガで運転手さんとお別れして、いよいよラクダキャラバンツアーが始まります。

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キャラバン、出発

拠点のホテルで身支度をし、スカーフを眼だけ出してグルグル巻いてもらい、いざ出発。

ラクダが座っている時に乗るのですが、立ち上がると、想像以上に高く、思わずヒェッ!と声が出ます。

敷物がありますが、乗り心地はラクダ、ラクダとは言えず、振り落とされないように、しがみついている感じ。この状態で1時間、なかなかにハードです。

キャラバンは5人編成で、少年が先導してくれます。

360度どこを見ても砂、砂、砂。

鳥取砂丘なんて可愛いもの。

時々通る4WDがちょっと興ざめですが、まさしく今、私は砂漠の旅人。

うっとりです。

が、この日は砂嵐で前が見えないくらいの時もあり、感傷に浸ってばかりはいられません。

このためにスカーフがあるのね。

キャンプ場に到着

キャンプ場に到着です。

窓のない長いテントは、共同トイレ・シャワー、左の大きいテントは食堂です。

2つ窓のテントが宿泊用で、真ん中が絨毯のような布で仕切られています。声は筒抜けです。

このようなツアーは若者のグループ参加が多いようで、私たちのアウェイ感はハンパじゃなかった。

食堂では、他の賑やかな大きい丸テーブルの片隅に、小さいテーブルが用意されました。

すごく居心地が悪く、サッサと食べて、トットと宿泊テントに戻りました。「歌とダンスがあるから、見て行けよ」みたいなことを言われましたが、オバさんたちは疲労困憊なので、勘弁してもらいました。

私は耳栓して、睡眠導入剤を飲んだので、ぐっすりでしたが、同行者の弁によると、隣人はうるさい上、強風でテントが飛ばされるのでは、と心配で寝られなかったそうです。

一夜明けて

翌朝は風が収まりました。

朝日が美しく、写真を撮る余裕も少し出てきます。

昨日とは打って変わって、静寂の世界。

乗ラクダにも少し慣れたのか、苦になりません。

拠点のホテルに戻ったら、朝食です。穏やかな、満ち足りた朝でした。

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いろいろ体力的に難はありましたが、生涯忘れられない貴重な体験でした。

ラクダにも一生分乗ったし、大満足です。