この個性的なヘリタンス・カンダラマホテルを知ったのは、あるテレビ番組でした。

詳細は忘れましたが、自然と一体化した、野生動物と共生しているホテル、スゴイな、と強く印象に残りました。

場所はスリランカ。欧米中心の旅しかして来なかった私には縁のない場所。

その後、スリランカの有名建築家ジェフェリー・バワを知り、そのデザインに興味を持つようになります。それと前後して、アーユルヴェーダに惹かれ始め、スリランカが旅先として浮上して来るのでした。

ホテルまでコロンボ空港から、4~5時間かかりますが、世界遺産シギリヤロックには近いです。車で30分くらいでしょうか。

私はシギリヤロックに登ってから、こちらに泊まりました。

ここを通ってホテル内へ

入口付近でスタッフの声掛けがあるので、誘導されてホテル内へ移動します。

チェックインはここに座って行います。冷たいジュースを出されるので、大汗かいてる身には有難いことこの上なし。

ちなみにこのコブラ、バワの死後に設置されたそうで、一部のバワファンには不評だとか。

表示板には2F~7Fとありますが、要するに5階建てなのかと。

こんな感じで左右に広い造りになっています。

私はシギリヤウィングの部屋にしたので、正面にシギリヤロックが望めました。

ジェフェリー・バワはインフィニティプール(無限のプール。海や湖、空と境界なく見えるのが特徴)の生みの親だそうで、こちらのホテルには小さいですが、プールが3つあります。

KALDIYA POOL

プールの底には岩石が。さすが、バワ。

RASHMEE POOL

このプールはダンブッラウィングの端にあります。

女性用更衣室

見落としがちですが、更衣室もあります。

注意書き

更衣室のドアの横には、キチンと注意書きがあります。

プールに入る前にはシャワーを、子供は大人同伴で、飲食禁止、利用時間は午前8時から午後8時まで、と書かれています。

充実のジム

4階には、フィットネスジムがあります。冷房がガンガン効いているし、ウォーターサーバーがあるので、安心して利用できます。

レセプションの右方に、ちょっとした小物やシャツ類のお店と宝石店があります。

お部屋にあったマグカップが売っていたので、購入しました。2000ルピーは、ホテル価格ですかね。

ホテル予約サイトの口コミを真に受けて、ちょっと贅沢にデラックスのお部屋にしました。

落ち着いた木目調が、心地よい空間を生み出しています。
シンプルで機能的な家具。

バスタブとシャワーがある広いバスルーム。

外を歩く人がいるので、入浴時はブラインドは降ろさないと。

話には聞いていたけれど、本当に出現したのは早朝でした。

ドアには「バルコニーのドアに鍵をかけましたか?」との警告が。

お猿さんは鍵かけないと、開けて侵入してしまうんですね。

バルコニー以外にもプールサイドやエントランス前など、あちらこちらに出現します。

2F

2階(最下層)には、こんな看板があります。

このホテルは周辺がジャングルなので、野生の象が夜に徘徊するそうです。

朝食時のレストランで「あそこに象が見えるぞ!」と人だかりがしていました。残念ながら視力が良くない私には、見えませんでしたが。

こちらでは朝食と夕食付で手配しました。気軽に外食できるような立地ではありませんから。

6階にあるレストランで、朝も夜も食事します。昼も、かな。

建物に期待していたので、食事は意識していなかったのですが、これがまた素晴らしかった。

食べきれない種類のお料理が並んでいるので、連泊しても当分は飽きずに過ごせそう。

朝食も、夕食に劣らぬバラエティー豊かなラインナップ。午前中は時間があったので、ゆっくり堪能しました。大満足。

ホテルでは、シギリヤロックへのツアーを始め、いろいろなアクティビティ手配が可能です。

また無料の館内ツアーがあったので、参加しました。所要時間は40分ほど。

会議室

英語の案内になりますが、普段入れない会議室や、入口から荷物を運ぶ通路など、見せてもらえますし、バワの裏話も聞けます。

その中のひとつ。

バワは子供嫌いだったので、子供がホテルに来ないようプールに柵を付けませんでした。彼の死後に柵を付け、今では子供も安心して宿泊できるようになったとか。

バワのお気に入りの場所

複数のホテルスタッフに「日本からですか?建築家ですか?」と聞かれたほど、日本の建築家はよく訪れるそうです。

素人の私でも興味を持つくらいですから、当然と言えば当然。

館内は素敵なアートがたくさんあるので、外へ行かなくても優雅な時を過ごせます。

レストランの向かい側にあるラウンジです。食後はここで、まったりと過ごすのも良いです。優しい色調が癒されます。

CAFE KACHAN

5階にあるカフェ。ここだけでなく、館内にはお洒落な椅子の数々。その秀逸なデザイン、バワホテルならではです。

遊戯室

何処をとっても絵になるホテルです。

唯一無二の場所。

スリランカへ行くことがあれば、是非足を延ばしてみて下さいね。