音楽の都ウィーン。その中心であるウィーンフィルの本拠地が楽友協会Wiener Musikvereinです。

毎年ニューイヤーコンサートが全世界に放映されることでも有名です。

クラシックファン(の卵)としては、是非本場でコンサートに行きたい。

でも私が訪れたのは夏。オーケストラは7~8月はお休み。ウィーンフィルによるコンサートはありません。

建物を眺めるだけでは悲しすぎる、せっかくはるばる来たのに…。

という観光客向けに夏のプログラムがあります。モーツアルト・オーケストラというお上りさん御用達のコンサートをはじめ、いろいろです。私もお上りさんなので行きましたが、国立オペラ座が会場でした。

楽友協会にも行きたいのでしつこく探したところ、大好きなブラームス交響曲第1番を演奏するコンサートが見つかりました。

指揮者は宮城敬雄さん。指揮者に詳しくないので調べたところ、ビジネスマンからから転身した方だそう。ロベルト・シューマン・フィルハーモニー管弦楽団を率いての登場です。

演目はモーツアルト「フィガロの結婚」、ヨハン・シュトラウス「春の声」、ブラームス「バイオリン協奏曲」「交響曲第1番」という夢のようなラインナップ。

贅沢で幸せな時間。

ひとつ驚いたこと。交響曲の場合、全楽章が終わってから拍手、と思っていたのですが、ここでは各楽章が終わるたびに拍手が沸き起こったのです。日曜の昼間のコンサートだし、夏休みだし、やっぱりお上りさんが集まっちゃったのな。

宮城さんはそれをご承知だったのでしょうか、第3楽章と第4楽章の間を短くして、拍手をする暇も与えず、怒涛の第4楽章へ突入されていました。

感動的なブラームス第1番、酔いしれてしまいました。

会場には音楽家の像がいろいろ